令和7年4月より施設長職を拝命致しました藤原圭一郎と申します。
日頃より特別養護老人ホーム山科すみれ園の事業に対しまして、ご入居者様はじめご家族様、地域の皆様と、多くの方々に温かいご支援とご協力をいただき、深くお礼と感謝を申し上げます。
山科すみれ園を設立するにあたり、「コロナ過で閉鎖的になってしまった高齢者施設を、再び人々が自由に行き交える場にしよう」と、前施設長とも話し合い、今日までそれを続けて参りました。今では毎日10組以上のご家族やご友人が面会に来られ、本当にありがたく感謝しております。
私は社会福祉士の資格を以って、これまで生活相談員や地域包括支援センターの社会福祉士として、多くのご家族様や地域住民の方々とお会いし、ご相談に対応させて頂きました。その中で、本当に真摯に一人一人と向き合うことの大切さを学ばせて頂いたと思います。その経験もあり、施設としての透明性を持った対応の大切さを、施設運営には反映させていきたいと考えております。
山科すみれ園では、面会が自由であること以外にも、アテンドワーカーという職種を新たに設けました。介護士とは異なり、新しい友人のような存在として、お話相手をして頂いたり、一緒に活動に入って頂いたりと、入居者の精神面をサポートする役割として、経歴などは重視せず、高齢者と関わることが好きな方々を採用致しました。また、アテンドワーカーには、活動中に現場の職員が好ましくない言動を見聞きした場合には報告して頂く役割もお願いしており、施設としての自浄作用が働きやすいようにしています。
また、ご家族様のとの関係においては、小さなことでも互いに伝えやすいよう、LINEを利用して情報交換を行っています。ちょっとした情報提供から事故報告や苦情の受付けまで、今では本当に様々なことについて、早期の情報共有が図れていると実感しています。それでもご家族からすれば、施設に対して物を言うということについての抵抗感や遠慮もあると思います。ケアプランのカンファレンス以外でも、様々な場面でご家族と直接お話できる場面作りを心掛けています。施設の透明性を持つためには、家族に対してしっかりと向き合い、情報を開示し、どのように改善していくかについて、しっかりと話し合うことが大切だと考えています。
最後になりますが、山科すみれ園はユニットケア施設になります。ユニットケアとは、一人一人の生活歴や嗜好に基づき、在宅での生活により近づけていくことを重視します。もちろん在宅生活を再現するのは不可能ですが、「個」としての時間や意志を大切に、「人と人との結びつき」が生まれるように取り組むことが重要です。プライベートな時間があり、また生活を共にする隣人があり、訪れてくれる家族や友人との時間があり、その中で「生きている実感」が得られるような施設作りを、私は目指しています。
まだ2年目で取り組むべき課題だらけの施設ではありますが、職員が自分の職場を誇れるよう、またご入居者の笑顔が1つでも多く生まれるよう、ご家族や地域の皆様の助けを借りながら、日々努力していく施設であるよう邁進していきます。